フレンド
はて、気づくともう二ヶ月か。
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いつのまにか二ヶ月も経っていた。
この一ヶ月、全然日記を書こうと思わなかったのは、シンプルに彼との関係に何の進退も無かったからだ。
その間に、少なくともわたしは、だいぶ落ち着いてしまった。
GWのはじめ、軽音の飲み会があった。
名目としては先輩の送迎会だった。
13人の飲み会。
彼とわたしはたまたますぐ近くの席に座った。
私は全く目を合わさなかった。
彼から話しかけられない限り、全く話さなかった。
意識はしてしまうが、それ以上でもそれ以下でもなかった。
そういえば、今思い出したのだが、その飲み会の前に二人でお寿司を食べに行ったんだった。
その時、夜ご飯として食べに行った訳だが、本当にお寿司を食べて終わった。
彼は、僕の家でコーヒーでも飲みなよ、と誘ってきた。
わたしは、帰る、と言った。
名残惜しくなかったか、と言われると、否定はできないが、生理のせいもあった。
というか、それだった。
彼の家に行けば甘やかしてくれるし、久しぶりに人に抱きしめてもらえるだろう。
そういう、雰囲気にもなるだろうが、私はできるコンディションでは無い。
そんな風に天秤にかけてしまう私。
去り際、もう一度、僕の家に来るなら今だよ、と言った彼。
ばいばい、と言う私。
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今日、久しぶりにこの日記を書いているのは、昨日彼の家に3度目の訪問をしたからだ。
着いて間もなく、そういうことになったわけだが、めちゃくちゃには気分がのらなかった。
なんとなくわかっている、太っているからだ。
最近、ダイエットで気分の浮き沈みが激しい私。
彼は前のお寿司の時、太った?と言ってきた。
自分が悪いのだが、すごく傷ついた。
それも相まって気になってしまうようになった。
彼との時間は楽しかった。
着いたのが夜だったのもあって、外に出るといっても近くのコンビニにふらっと行っただけで、朝起きたらお互い仕事だった。
短い間だけだったが、居心地は良かった。
彼が風呂に入ってる間、彼の携帯をまた見た。
色んな女と連絡を取っていた。
会っていた形跡もあった。
出会い系アプリでもすごい量の女にメッセージを送っていた。
そして、飽きた。
彼が風呂から出るいっぱいいっぱいの時間を使って携帯を見ようとは全く思わなかった。
だいぶ気持ちが離れていってるのだと気付いた。
何度も言うようだが、彼が私よりも早く幸せになる様を見たくないだけなのだ。
時間というのは、本当に名探偵よりも優秀だった。
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さっき、仕事が終わり、連絡を返した。
セフレ化してて笑う、と言った。
ほんまやな、と言う。
まあいっか、と言った。
悪い子だ、と言う。
悪い子はどっちだ。